MSMQT v.s. MSMQ

MSMQTは普通のMSMQではありません、MSMQ"T"となっている点に注意してください。
この"T"はTransportの"T"らしく、MSMQのTransportをサポートしているアダプタという意味でしょうか。
これは、BizTalk Server 2004からの新機能になります。

【 MSMQTとMSMQの違い 】
◇ メッセージサイズの制限から開放
MSMQは1メッセージのサイズが4MBまでという制限がありますが、
 この4MB制限はありません。

オーケストレーションの順序制御に利用可能
 以前のBizTalkのバージョンでは作りこまないと実現できなかった
 オーケストレーションの実行順序を制御することが、
 2004ではMSMQTの機能を利用して実現可能です。
 オーケストレーションの順序制御については、また後日詳しく取り上げたいと思います。

◇ サポートしているMSMQのバージョンが v1.0
 残念ながら、MSMQTがサポートしているのがMSMQ ver.1.0と古いです。
 つまり、リモートのMSMQの監視やHTTPでのメッセージ受信などに
 対応していないのでご注意下さい。

MSMQTでは無くて、BizTalk Server 2004でもMSMQが使いたい!という方には、
MSMQに対応したアダプタも公開されています。下記URLからダウンロード可能です。

http://www.microsoft.com/biztalk/evaluation/adapter/adapters/msmq/2004/default.asp

キューという技術としては、SQL Server 2005でService Brokerという新機能があり、
これはデータベースのレベルでのキュー機能になります。
BizTalk技術者にとっては、興味深い機能ですね。