Software Factoriesに対する考察

今、Software Factoriesの和訳本を読んでいますが、
日本語でも難しいですね。。。こりゃ英語じゃ全くわからんわけだ。。。(^^;;

Software Factories(和訳)

1日2時間ぐらい頑張っても約30ページしか読み進まないです(笑)
全て読むには1ヶ月はかかりそう。。。
なんとか150ページあたりまで読んだので、
今までに見聞きした話と本の感想から考察してみます。

Software Factoriesってつまるところ何か?
Software Factoriesはソフトウェア開発の工業化。
私はソフトウェア開発のビジネスモデルの変革と理解しています。
現在のように、受注したソフトウェアを毎回1から作り上げるのではなく、
作ったソフトウェアを毎回捨てるのでもなく、
既存資産としてソフトウェアやそれにまつわるものを残し、
それを最大限に再利用して開発を行う。
そのための企業全体での仕組み作りの話と理解しています。

Software Factoriesは1人では実現できません。
だって工場ですから。1人で工場にはなれないですよね。

ソフトウェア業界は変革の時期に突入しようとしていること
工業化が好きとか嫌いとかそういう問題じゃなくて、
時代の流れとしてソフトウェア開発の工業化は避けては通れないんでしょうね。きっと。
問題なのは、変革が起きると企業の淘汰も必ず起きることです。
工業化に取り組むことができる大企業や、小さな企業でもオリジナリティを持ったとこなど
特色や強みを持った企業で無いと駄目かな。

ソフトウェアの価値が変わる
現在の業務システムは人月計算で見積もるのが通常だと思いますが、
ソフトウェアの工業化が進むとソフトウェアの価値も変わると思います。
仮に今まで1年がかりで作っていたソフトウェアが1月で作れてしまう。
そうなると当然、見積もりも人月いくらというわけにはいかんですよね。
そうなったらどうやって見積もればよいか、さっぱりわかりません。。。

また、Software Factoriesと関連して。
以前ブログにも書いた「インクス流!」の本を読み終わりました。

こちらはソフトウェア業界じゃなくて製造業の話なんですが、
ITエンジン(と表現してる)を活用して製造業の産業革命を起こそうとしている話です。
異なる業界ですが非常に参考になります。

「インクス流!」もけっこう衝撃的な本でした。
製造業では、コンピュータ上で3次元で物をデザインすると
完全無人化&自動化ですぐに物が製造されることを目指して、革新が進んでいるんですね。

たまがりました。
Software Factoriesもそうなんですけど、今後20年ぐらいで
日本の産業構造まで変わってしまうほどの変化が訪れようとしている、
という点に衝撃を受けました。

今後の20年を見据えて、技術者として何を考え、何を身につけるべきか。。。

。。。なんて重いことばかり考えていても、眠れなくなってしまうだけなので(^^;;
今後も技術者としての腕を磨くことと、外の情報を常に取り込む姿勢は忘れずにいたいと思います。

変革が起きると言っても、1日で全てが変わるわけじゃないし。
今後来るであろう大きな変化の波を楽しみましょう。