Developers Summit 2006レポート
今日、デブサミ2006が無事終了しました。
以下、参加レポートです。
今回はNAgiler関係のセッションも多かったので、.NET系ばっかりです。
2/9(木) 1日目
- 9-D-1 「ソフトウェア・セル生産方式によるSoftware Factoriesの実現」
松本先生によるSoftware Factoriesとソフトウェア・セル生産方式の解説です。
セル生産(Software Factoriesも)はトップダウンじゃないと出来ないよな、
と改めて思いました。ソフトウェア開発での先行投資と
それを回収する仕組みを構築するので、
導入・普及には時間がかかると思います。
現状多くのSI会社は先行投資を認めていないと思いますし。。。
(それでも確実に来る波だとは思いますが)
- 9-D-2 「.NET開発においてソースコードから未テスト箇所を完全に無くす」
日本コンピュウェアさんのコードカバレッジ機能や
例外を発生させる機能などの製品紹介でした。
個人的には未テスト箇所を完全に無くすというのは、
あまりこだわらなくて良いと思います。
「完全を目指すことにこだわらない」のが最近のMyプラクティスです。
これは完全になるためのコストと得られる対価に対する考え方ですが、
コードカバレッジ率を100%にすることによって得られるものは
(必要な努力の割りに)少ないと思います。
最後にチラッとデモしていた任意のEXEを起動し、キーボードやマウスの操作を
スクリプトで記録するUIテストのためのツールが面白そうでした。
UIテストって難しい領域なんで、有償のソフトを購入する選択肢はアリだと思います。
- 9-B-3 「モデリングライブ」
荒井さんの講演は一度聞いてみたかったので、
これだけでデブサミに参加した価値アリ。
話のところどころで出てくる比喩が面白くて、
モデリングに対するよくある誤解や勘違いなども
聞けて非常に勉強になりました。
荒井さんの本もまだ読んだこと無いので今度買ってみよう。
- 9-D-4 「コンポーネントベース開発のススメ」
グレープシティさんのセッションでした。
スポンサーセッションということで、あまり期待せずに参加したのですが、
再利用のレベルからそれぞれのやり方まで
デモを交えて説明されていて、とても面白かったです。
で、当然最後にグレープシティさんのコントロールがでてくるわけですが、
やはり完成度が高い!
これだけ豊富な機能を持つコントロールは自分で作ってられないよな〜。
とシミジミと思っちゃいました。
- 9-D-5 「.NET開発者のためのDIコンテナ入門」
NAgilerの3アミーゴスの1人である福井さんと太一さんのセッションです。
福井さんの簡易DIコンテナ構築のデモ面白かったです。
カスタムセクションハンドラの記述からクラスのTypeを取得し、
Typeからコンストラクタと引数を取得...
おそらく.NETでコーディングしたこと無い人はポカーンとしたと思いますが(笑)
それと太一さんのS2.NETのデモ見てて思ったんですが、
DIコンテナの機能拡張が進んでいくと、コンフィグのXMLファイルが
ビジネスロジックっぽくなるよな、と。いや、そんだけ。
- 9-D-6 「Team Foundation Serverによるチーム開発コトハジメ」
MS岩出さんのVisual Studio 2005 Team Systemの解説でした。
VSTSの話をちゃんと聞いたことなかったので、
今回ひととおりの機能が聞けて良かったです。
ソースコード管理もいろいろ機能あるので
真面目にチェックせにゃあかんなと思いますた。
- 9-D-7 「VSUG流・コミュニティサイトの作り方」
平鍋さんのセッションも聞きたかったのですが、
今回は技術系だけにしとこうと思い、DotNetNukeのセッションを選択しました。
スキンの作成やモジュールの作成までやったこと無かったので
その辺りの話が聞けてよかったです。
2/10(金) 2日目
- 10-D-1 「Enterprise Libraryの真実」
これもNAgilerの市川さん、西崎さんのセッションでした。
EnLibの新機能であるObjectBuilderの解説が中心です。
NAgilerのセッションって濃い話多いんですよね(笑)それが良いとこ。
- 10-A-2 「ライトニングトークス」
NAgiler中西さん&小島さんによる10分間のライトニングトークス。
さすがのトークスでした!!
「視点変換」という重要な考え方を面白おかしく伝えてくれました。
もちろん笑いだけでなく、本当に重要なエッセンスを伝えることを
忘れないところが素敵です。
あの会場を巻き込むテクニックなどは見習いたいな〜。
- 10-C-3 「次世代.NET開発基盤 WinFxの世界」
NAgiler3アミーゴスの一角を担う森屋さんのセッションです。
最新技術をチェックすることは変化を予測するという点でも重要です。
変化というのは予測できないものばかりでなく、
例えば法律の改正や新技術(特にMS技術の場合)の登場など、
ある程度予測のつくものもあります。
WinFxではないですがLINQ面白いですね。名前も素敵。
- 10-C-5 「.NET開発における品質向上の取り組み」
これが今回私の担当したセッションです。
継続的インテグレーションと品質の観点で説明してみました。
(デモなど、内輪には好評だったみたいで良かったです。)
ご覧になった方、感想やフィードバックを寄せて頂けると嬉しいです。
以上、レポートでした。
いやー2日間充実していました。
スピーカーの皆さん、スタッフ&参加された皆さんお疲れ様でした。