リーンソフトウェア開発
W杯も終わったことで読書も再開いたしました。
リーンソフトウエア開発?アジャイル開発を実践する22の方法?
- 作者: メアリー・ポッペンディーク,トム・ポッペンディーク,平鍋健児,高嶋優子,佐野建樹
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/07/23
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 98回
- この商品を含むブログ (113件) を見る
面白かったです。リーンソフトウェア開発って開発プロセスの1種かと思っていたんですがそうじゃないんですね。本書の中でも、開発プロセスを厳密に手順を定義することの弊害を説明しています。まさに計画に従うよりも変化に対応する、ということですね。
また本書で紹介しているツールをXPなどのアジャイル開発を実践するために利用すると良さそうです。
本書の中で私が特に気に入ったツールは下の二つです
- 決定を遅らせる
- バリューストリームマップ
決定を遅らせるは誤解を招きそうなので、あいまいな過程に基づいて詳細を決定しないと言った方がよいと思います。決断すべき時に決断しないでズルズル進むとは意味が違いますのでご注意を。
バリューストリームマップはコンサルティングの仕事で使えるツールだと思いました。自分たちの開発プロセスがどの程度の価値を提供できているか測定するのにも使えると思いますので。
本書を読むにあたっては、アジャイル開発に対する事前知識があったほうが良いと思います。
そういう点で、XPやスクラムなどを勉強してから読むのが良いでしょうね。