Agile Conference 2007 Day 5

いよいよ、アジャカン2007の最終日となりました。
今日は唯一の日本人スピーカーである平鍋さんのセッションをメインにうけました。


【Learning Kaizen from Toyota (with MindMaps)】
平鍋さんとMary Poppendieckによるトヨタ生産方式アジャイルの共通点について考える共同セッションです。Mary Poppendieckはアメリカのソフトウェア業界のMom!!って感じでした。とても優しくて素敵な方です。

トヨタ生産方式アメリカでも非常に関心が高いみたいで部屋のテーブルはすぐに満員になってました。まずは平鍋さんの自己紹介やセッション概要の説明の後、Mary Poppendieckがトヨタ生産方式の基本となる考え方を説明し、平鍋さんがマインドマップの説明や"自動化(JIDOKA)"と"屋台(YATAI)"に関するビデオを上映し、それらを元に各テーブルでマインドマップを作り上げるセッションでした。自動化のビデオは豊田織機(漢字あってる?)で手動で行っていた機織りをどのように自動化していったかとうもので10分程度でした。屋台のビデオはSANYOの鳥取工場でベルトコンベアから屋台(セル生産のことと思います)へどのように移行したかというものでした。

各ビデオを見た後にアジャイルとの共通性や違いを議論しテーブルで1つのマインドマップを書き上げました。
で、最後に議論の結果を別のマインドマップにまとめていくつかのテーブルで発表。一緒のテーブルに座った外人さんがとても親切な方たちだったので、二人カタコトの英語ながらもなんとかマインドマップを完成させることができました。下は記念写真です。(写真を撮ってくれたナガハマさん、ありがとうございました。)

グループワークにマインドマップが非常に有効であることも再確認できました。次回アメリカに来た時はもっと英語で議論できるように、英語の勉強がんばろう・・・。


Keynote : Scaling-up Agility to Globally Distributed Teams The Eclipse Way】
最後のセッションは、Eclipseで実際に行っている分散チームによるソフトウェア開発でどのようにアジャイルにやっているかというセッションです。スピーカーはEric GammaとJohn Wiegandでした。Eclipseは、アメリカやカナダ、ヨーロッパの数カ国で分散したチームで開発を行っているそうです。正確な開発メンバの数がわかりませんがかなりの規模のアジャイル開発事例と言って良いでしょうね。やはり肝になるのはチームをどのような単位にわけるかみたいです。コンポーネントごとに1つのチームで担当しているという話で、とても面白い話でした。


セッションのスライドはAgile ConferenceのHP上で公開されているので興味のある方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。ダウンロードは誰でも可能です。(ただしスライドが公開されてないセッションもあります。)

Agile Conference 2007
http://www.agile2007.org/agile2007/index.php?page=home/


以上、本日のセッションレポートでした。全体の総括&感想は日本に帰国してからまとめようと思います。最後まで読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。