カスタムのAppender作成

log4netのカスタムAppebderを作成しました。
log4netは、もともとApacheのロギング機能だけを抜き出したライブラリでJavaではlog4jとして知られています。
で、Appenderというのは、実際にログ出力を行うモジュールのことで、標準ではファイル、
ローリングファイル、イベントログ、syslog、ADO.NETなどに対応しています。(1.2.0 Beta8)

カスタムAppenderの作り方を簡単に下にまとめます。

  1. AppenderSkeletonクラスを継承
    log4net.Appender.AppenderSkeltonクラスが、Appenderの親となります。
  2. Append()メソッドをオーバーライド
    メソッドは色々ありますが、とりあえずAppend()メソッドがログ出力を実際に行うメソッドなので
    オーバーライドします。他のメソッドは必要に応じてオーバーライドします。
  3. プロパティの定義
    カスタムのAppenderクラスにプロパティを定義すると、コンフィグファイルに設定された
    パラメータを自動でプロパティに設定してくれます。気が利きますねlog4net(^^
    コンフィグファイルのパラメータ名とプロパティ名は合わせる必要があるのでご注意ください。
  4. コンフィグファイルにカスタムAppenderを登録
    log4netの実行時にAppenderを呼び出す設定になります。

作成したAppenderはそのうちサンプルコードとして公開したいと思います。
来週のTechEdのデモで使用するので、それまでは秘密ということで。