EAIとESBの違い
いよいよTechEd 2005 Yokohamaが後1週間後と迫ってきました。
私のセッションでは、Enterprise Service Bus(ESB)について紹介します。
このブログで簡単にEAIとの違いについて説明したいと思います。
■ Enterprise Application Integration(EAI)
特徴). 中央集権型のアプリケーション統合
BizTalk Serverや他のEAIパッケージを利用したEAIは基本的にハブ&スポークの
中央集権型アプリケーション統合になります。
EAIが登場して何年か経っていますが、いくつかの問題点も指摘されています。
指摘されている問題点としては、
- 中央集権型であるためアプリケーション個別のカスタマイズ・導入が難しい
- 初期投資に莫大な費用がかかる
- EAIパッケージの専門知識が必要となり、導入には専門のコンサルタントの助けが必要(更に費用がかかる)
などがあります。
実際、私自身もBizTalkのコンサルタントを何年かやっておりますが、
これらの問題点は全くその通りだと思います。
■ Enterprise Service Bus(ESB)
特徴). 分散型のアプリケーション統合
ESBでは、EAIの反省を生かし分散型アプリケーション統合のアプローチを採用しているところと、
初期投資をいかに抑えられるかが鍵となってきます。
Microsoft技術を使ってESBをどうやって実現するか、ESBの課題については
セッションの中でご紹介します。
ポイントは、
- 「疎結合」
- 「分散型アプリケーション統合」
- 「初期投資を低く抑えることが可能」
の3つですね。
ESB自体は新しい概念であり、まだまだ誤解なども多いです。(正直私自身も懐疑的に思っていました...)
ですが、ESBについて学んでみると、非常に面白いアプローチであることがわかります。
特にEAIでの反省点を生かそうとしている姿勢が良いですね。
ESBについては、今後のブログでもいろいろと紹介したいと思います。