デッドライン
ピープルウェアでも有名なトム・デマルコ氏の著書です。
たぶん、この本も有名だと思いますが。
- 作者: トムデマルコ,Tom DeMarco,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1999/03/19
- メディア: 単行本
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小説形式で書かれているため非常に読みやすく、
もちろん内容もとても面白かったです。一気に読み上げてしまいました。
内容は、ソフトウェア開発のプロジェクト管理に関する話です。
ほとんどの内容が(激しく)同意できる内容です。
こういうのを小説形式で書くと言うアイデアが素晴らしいなぁ~。
特に、主人公が「管理ごっこ」とプロジェクト管理セミナーを切り捨てる場面は最高です。
1点だけ、設計をコードに近づく詳細までやりこんで
最後の最後にコーディングをやるというやり方は理解できませんでした。
#たぶん、私がその方法を具体的にイメージできなかっただけですが
この本を読んで、管理者(リーダーといったほうがいいかな)が
一番やらなければいけないことは...メンバの不安を無くすことだと思いました。
何をどう進めていいのかわからない、絶対間に合いそうにない無茶苦茶なスケジュール、
どう作っていいのかわからないアーキテクチャ...などなど不安となる要素はたくさんあります。
これらを整理し、決めるところは決めてメンバが自分の仕事に専念できるようにする。
それともうひとつメンバの立場で考えると、自分自身の不安を解消する方法を学ぶこと大切ですね。
実際の問題として、不安を無くしてくれるリーダーは少ないと思います。
そのようなリーダーの下で働く場合は、自分の不安を解消する方法をいくつか持っていないと
不安に押しつぶされてしまう可能性が高くなってしまいます。
私の場合、不安を解消するひとつの手段は勉強することです。
いろんな知識を身につけることで自分自身の問題解決の能力が上がるので、
いろんな問題に対処できると考えてます。
また、その知識に経験が加わると効果倍増でしょうね。:-)
もうひとつは仕事以外の趣味をもつことでしょうね。
私の場合はフットサルやサッカーがまさにソレです。
勉強だけでは解決できない問題もたくさんありますので、そういう場合は気晴らしは有効です。
また趣味があると人生は仕事だけじゃないと改めて気付かされますし。
てなわけで、この本は全ての人にお勧めできると思います。