技術の伝え方

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

小飼弾氏のブログで紹介されていたのを見て購入してみました。ITコンサルティングの仕事は、まさに技術を他の人へ伝える仕事でもあるので大変興味深く読ませてもらいました。
著者がまとめている伝え方のポイントを抜粋します。

  1. まず体験させろ
  2. はじめに全体を見せろ
  3. やらせたことの結果を必ず確認しろ
  4. 一度に全部を伝える必要は無い
  5. 個はそれぞれに違うことを認めろ


書籍を読んで考えたことは、私の仕事の場合プロジェクト単位で期間が決まっているため、
3番目の「やらせたことの結果を必ず確認しろ」というのが難しい点と短い時間の中で伝えなきゃいけない点です。
この本で学んだことをコンサルティングに活かす方法は、自分なりに考えないと駄目ですね。
組織の教育について悩んでいる方には、非常に参考となる書籍だと思います。


あと著書の中で関心を持ったのは「裏図面」に関する記述です。裏図面というのは設計者がどうしてこのような設計を選択したか試行錯誤した時の非公式なメモ書きのことを言っています。ソフトウェア開発をしてると、どうしてこういう設計になったのか?と疑問を持つことが多かったので、この裏図面の情報があると納得感が違うでしょうね。もちろん、すぐに設計者に質問できる環境があればなお良いのでしょうが。


1時間程度でさくっと読める本ですので、気軽に読んでみてはどうでしょうか。