Agile Conference 2007 Day 1

日曜日からAgile Conference 2007 に参加するためワシントンDCへ来ております。今日はその1日目。
カンファレンス自体今日からスタートだったんですが、今日はレジストレーションと初心者向けセッションが中心でした。きっとアメリカ国内の人は月曜日に移動するんだよなぁ・・・と。ついでに展示ブースもまだ工事中のとこばかり。きっとアメリカ人は日曜日は何があっても働かないので、こういうことになってるのでしょうね・・・日本人なら日曜日に頑張って準備しちゃうんだろうなぁ。

脱線しましたが参加したセッションの感想です。


【Introduction to XP】
Robert C MartionによるXPの紹介セッションでした。XPのプラクティス自体はよく知られているところで、ストーリーカードを使った「計画ゲーム」や「受け入れテスト」、「テスト駆動開発」、「ペアプログラミング」が主な話題でした。こちらは特に目新しいことは無かったですが、計画ゲームのストーリーカードに一番説明の時間を割いていました。XPでもやはりキモの部分なんでしょうね。
ボブおじさん(Robert C Martion)はプレゼンもうまくて面白かったです。


【Introduction to Scrum】
スクラムの初心者向けセッションです。スクラムはプロジェクトマネージメント層でのアジャイルプロセスというとおり、フレームワークがきっちりしているので導入しやすいアジャイル開発プロセスだと思います。
スクラムフレームワークというのは、最初にプロダクトバックログから今回のイテレーションで対象とするカードの選択を行うスプリントミーティング、毎日の進捗や問題点を報告しあうデイリー(スタンドアップ)ミーティング、スプリントが終わった後に振り返りを行うスプリントレビューミーティングなどがある程度決められていることです。

特にスプリントレビューミーティングで、自分たちの開発プロセスの問題点と改善策を話し合い、定期的に改善を行いながら開発を進めていくところが素敵です。定期的に自分たちのやっていることの振り返りができるのは、非常に効果的だと思いますし。

あと面白かったのがスプリントミーティングで今回の作業範囲となるストーリーカードを選択し、そこの見積もりを開発者同士で決めていくのですが、最終的に決まったら全員で記念撮影をするというものです。
記念撮影では合図が決められていて、5本指を立てていたら「全て満足」、4本なら「概ね満足」、3本なら「普通」みたいに作業範囲と見積もりに対する自分の満足度を表明します。じゃあ2本ならどうするかということですが、そういう人が1人でもいると話し合いをやり直すそうです。面白いですね。

それと心に残ったのは次の一文。「スクラムにはプロジェクトマネージャの役割は存在しない。役割や見積もりを他の人がが行うのではなく、自分自身で行なうからだ。」いいですね。改めてスクラムが好きになりました。


【Introduction to Lean Software Development】
TOYOTAの生産方式をベースにしたアジャイル開発プロセスであるリーンソフトウェア開発のメアリー・ポッペンディック夫人のセッションでした。基本は無駄を無くすという考えを取り入れているアジャイルプロセスです。リーンソフトウェア開発の本はまだ読んだこと無いのですが色々と面白そうです。改めて勉強したいなと思いました。また、今日は3つの別々のアジャイル開発プロセスの話を聞きましたが、それぞれ特色があるので1つだけをやるのではなく、上手に組み合わせてやることが重要だなと思いました。


セッション会場はどこも丸テーブルで、ディスカッション中心のセッションも数多くあるみたいです。さすがアジャイル・・・。英語でディスカッションは・・・ガクガクブルブルですね。さて明日から本番ですがどうなることやら。