BizTalk Service を触ってみた

先週アメリカで開かれた MIX '08 というイベントでも紹介されていた BizTalk Service という名の Internet Service Bus を触ってみました。セッションの動画やPPTは下記リンクから参照できます。


MIX
http://visitmix.com/2008/default.aspx

Internet Service Bus のセッション
http://sessions.visitmix.com/?selectedSearch=T35


セッション動画を見ていてもよくわからなかったので(苦笑)実際に動かしてみました。


BizTalk Labs
http://labs.biztalk.net/Overview.aspx


アカウントは上記URLから無料で登録可能です。で、やっと(なんとなく)わかったメリットは次になります。

【利用するメリット】
Internet Service Bus が通信をリレーしてくれるのでお互いに接続できないPC間の通信が可能です。あ、もちろんお互いにインターネットが利用できる前提ですけど。私が試したのは会社の常時接続のデスクトップPCとインターネットにダイアルアップ接続したノートPC間で BizTalk Service SDK 付属のサンプルを使って通信してみました。たしかに間にファイアーウォールを挟んでいても、labs.biztalk.net に HTTP 接続できさえすれば両者で通信できますね。リレー以外にも、ダイレクトとブロードキャストの通信形態(?)をサポートしているようです。

と、メリットはなんとなくわかりましたが、疑問点もたくさんあります。

【疑問点】

  • 非同期メッセージングはサポートしてないの?サンプルを動かした感じでは全て同期メッセージングですね・・・。
  • スキーマ変換は無いの?これもまぁ私がBizTalkという名前に惑わされた上での感想ですが。複数サービスのハブになるということは、それらのデータコントラクト(メッセージスキーマ)の変換は必要になると思います。(ワークフローは、Comming Soon だそうです。)
  • SLAは無いの?・・・ってまだCTP版だからそりゃ無いか。Internet Service Bus を利用する場合、それ自身が落ちていたら利用できなくなってしまうので、高いサービスレベルを保証してくれないと利用できないですよね。正式リリースされたら保証してくれるのかな?


BizTalk という名前に惑わされない方が良さそうですね。きっとマーケティング上の理由からそういう名前を付けたんでしょうが、逆にわかりづらくしてるだけの気が・・・。もっと具体的な利用シナリオを提示できないと使う方も厳しいですね、コレ。(そもそもInternet Service Bus 自体の必要性はあるのかという議論になってしまうので)
今後の展開に期待してみます。